幼稚園児・小学生~高校の勉強が忙しくなる頃まで、まあ、そこそこ、人並みには本を読むほうではあった。

読書というのは不思議なもので、あまり共通の話題になり得ないと思うのは気のせいだろうか。
例えば、「私読書趣味なんです!」「へえ、オススメある?」「〇〇です」「そうなんだ、今度読んでみるね」で会話が終わってしまう。
それが、たとえ上記の作品〇〇を知っているパターンでも「それ面白いよね!」「ですよね!」終了。
せいぜい〇〇の作者が好き!とかで話が広がったらいい方だろう。

学生時代、たまにドラマやアニメなどのテレビ番組、ミュージシャン、はたまた漫画や映画の話にはなることがあっても、話題として本を挙げている人は見たことがない。
「今年の直木賞サイコーだったよね!」「いやあ、あれは至極でしたな」なんて会話おかしいでしょ。
本は特定のキャラやものに特別フォーカスを当てないことや、あまり流行り廃りがない所がこうなる原因なのかもしれない。

そのため、本の話は話題に挙がることもなく、挙げることもほぼなかったので、本好きであることを大きく公言することもなく。その機会も必要性もなく。語りたいとまではいかず。現在に至る。

また、本の話題を積極的にしない理由は、盛り下がる、根暗に思われる、そもそも特に話す必要性もない等の外的要因だけではなく、本に対する己の向き合い方の不誠実さ、読書家の風上にもおけないという内的要因も大きい。

私はじっくり時間をかけて1冊を読むタイプではなく、流し読みをして、よかったら何度も何度も繰り返し読むタイプだ。本を読むスピードもかなり早い。尋常じゃない、本当に早い、すごいね!と言われることもあったが、実は諸共忘れていっているので大変カッコ悪い。繰り返し読んだ本以外は、「あぁ、あれ割と面白かった気がする」「あれは微妙だった、面白くなかった(そもそも覚えていない)」というぼんやりとした記憶しか残っていないのだ。全盛期は月に何十冊も読んでいたのに…読み損でしかない…だからか?
コレあんまりだな、となると、結末だけ後ろから読む。特にミステリーは、犯人だけは知りたいから。どうせ忘れるけど。

こんな調子ではありますが、今後の記憶力にも自信が無いので、備忘録としてこれまで読んだ本で好きだったものや、印象に残っているもの、おすすめ本をここらで1度まとめておきたいので書きます。
あと最近友達と本の話したら普通に楽しかった。本の話したい。

高校の頃くらいまでの記憶で書くので、今とは感じ方に差異があるかもしれません。ミーハーなのでかなり有名な作品が多く今更感もあります。基本的に小説かエッセイしか読まないのでジャンルに偏りもあり。
前書きが長くなりましたが、秋の夜長だから何か本読みたいけど迷っているなあという人や、本は苦手だけどカッコよく読書がしたいという人、暇だから読んでやるかという人たち まあ適当によろしくお願いしますという次第です。





1.夜のピクニック/恩田陸

「オススメの本は?」と聞かれるとまずパッと出るのがこれ。夜にピクニックする話。読みやすく、青春も甘酸っぱさもあり。
恩田陸というのは不思議な作家です。いい意味で作品にブレがある。いいなと思う時となんだこれと思う時と両極端です。上から目線やめろ!
同著書ですと、「ネバーランド」という作品も好きです。ギムナジウムという単語にピンと来たらぜひ。
最近だと「蜜蜂と遠雷」が有名ですね。
これ実は「フム…?」だったんですよ。直木賞本屋大賞のw受賞という異例成し遂げてるのでいい作品なんだとは思う。めっちゃ長いので活字アレルギーの人は気をつけてね。

 

 

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

 




2.阪急電車/有川浩

オムニバス短編集です。阪急電車が実在することを割と大きくなってから知りました。
関西の人ならよりグッとくるのでは。活字アレルギーだけど本読んでみたい人にオススメ。
阪急の発車音ってねぇ、独特なんですよ。今はもう、あの阪急電車に乗ってるんだよ。

 

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

 

 




3.桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ

なるほどなあ、と最初に思った覚えがあります。思春期独特の爽やかさの中の鬱屈、青春の中の揺らめき、あぁ~あるよね、でもなんて言ったらいいのかなこういうの…っていうのを文にするのが上手な印象。大学生が好きそう。(偏見)
「少女は卒業しない」もよかった気がする。
もうひとつの実家(?)と筆者の地元が本当に近い。岐阜のホープらしいです。

 

 

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

 

 

 


4.告白/湊かなえ

これはなんだ。ビックリと胸糞で無言だよ。
この時は一発屋かと思ってたけど、すっかりベストセラー作家になってまあ。
オススメというか、1つの読書体験として読んでもいいかも。私は著作なら「Nのために」が好きですね。

 

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

 




5.永遠の出口/森絵都

言葉のチョイスが綺麗だった。永遠という言葉にめっぽう弱い子供だった、って思いつかないっすよ。普通。あーうん分かるよ分かる!となった小説のひとつで、女子高生とかに推したいですね。
「カラフル」もすごく読みやすく、面白く、ホロリと泣けていい小説ですよね。起!承!転!結!!アニメにしやすそうと思っていたらアニメ映画になった。

 

 

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

 

 

 

 


6.陰日向に咲く/劇団ひとり

冷やかし半分で読んでみたら…いやすごいじゃん!と。オムニバスなのですが、パズルのように登場人物と物語がハマっていく…すごい、すごいよー
ちょっと上手くいかない、クスリと笑える登場人物もよかったですね。

 

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

 

 



7.悼む人/天童荒太

悼むとは何か。悼むって人間独特の感情らしいですね。釈迦如来仏陀が駆け巡ります。
個人的に、留学を考えている人は読んどくといいかなと。なぜか思います。何ででしょうね。全然分かんない。

 

悼む人

悼む人

 

 




8.青の炎/貴志祐介

貴志さんも有名ですね。「悪の教典」や「新世界より」の印象が強いけど、一作薦めるならこれかなあ…。「新世界より」も面白いけど人を選ぶしめっちゃ長い。
こんなに悲しい殺人があるかと。人殺しは全て悪なのか?赦してやれよ…と咽び泣きました。
映画化?されてるぽくて、主役はニノらしいです。とてもハマり役だと見てもないけど思いました。

 

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

 

 



9.麒麟の翼/東野圭吾

東野圭吾って有名だし割と読んでるようで読んでいなくて実は読んでるんですよね。
麒麟の翼は内容はぼんやりとしか覚えていませんが、結構面白かったと記憶してるので面白かったのでしょう。
ガリレオシリーズや白夜行流星の絆もよかったけど、ドラマや映画でいい気もする。
流星の絆のドラマ見てないから想像。

 

麒麟の翼 (講談社文庫)

麒麟の翼 (講談社文庫)

 

 



10.クローズド・ノート/雫井脩介

何度も何度も読み返した本。
すっごい好きだったなあ…。沢尻エリカが「別に」発言したのはこの本の映画化です…。涙。
最近、今話題の映画「検察側の罪人」の原作も雫井脩介さんだと知ってたまげました。
新米教師と女子大生がノートを通じて交流(?)する話なのですが、この本を読むと小二の時の担任、新卒(確か)のレイコ先生を思い出します。
逆上がりが出来なかった先生。二重跳びのお手本を見せる時に張り切りすぎて靭帯を切った先生。平井堅の大ファンで、校内放送で平井堅がかかると暴れていた先生。担任最後の日に、生徒を差し置いて一人だけ泣いていた先生。たまにから回っていたけど、いつも一生懸命で可愛かった先生。
私、もう当時の先生より大人になっちゃったよ。

 

クローズド・ノート (角川文庫)

クローズド・ノート (角川文庫)

 

 




11.舟を編む/三浦しをん

一番最近読んだ本です。ようやく読みました。純粋によかったです。先述のものと合わせると、本は嫌いだけど挑戦したいと言う人には夜のピクニック、カラフル、舟を編むで挑むことに決めました、今日。
物語の構造は、何となく「神様のカルテ」に似ている気がします。
言葉というのは豊かです。今、こうして本が読めることや、それを伝えられることがとても嬉しい。
そして……後生ですので、短編集「きみはポラリス」の「永遠に完成しない二通の手紙」を読んでみてください…オブラートに包むと私と同じ趣味の人…。そうでなくても、切なくて苦しかった。

 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 



12.恋文の技術/森見登美彦

人生で初めて本読んで声出して笑った。
普段クール(?)な妹もヒイヒイ言ってたので本当に面白いんだと思う。
この方の文はややクセがあるので好みは分かれるけど好きな人はもうとんでもなく好きだと思う。「夜は短し歩けよ乙女」も好きです。

 

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

 

 



13.ソロモンの偽証/宮部みゆき

記憶は曖昧だけど、面白かったと記憶してるので多分面白いんだと思う。
続きが知りたくてめちゃくちゃハイスピードで読んだ気がするので、こういうことになってる。

 

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

 

 




14.流星ワゴン/重松清

何故か家にある本。記憶力がバグっているので毎回同じところで泣いてしまう。
死んでしまってからでもちゃんと話せてるって幸せだよね。それが例え遅くとも。
物語の中ではそれもできるから羨ましい。
重松清作品は、道徳の教科書感は拭えないけど、わかりやすくいい話を求めたい時あるじゃないですか、そういう時にいい。
その日のまえに」とか「きみの友だち」とか「きよしこ」とかね。
イメソンとかではないけど読んでいるとなぜかスキマスイッチの「惑星タイマー」が流れます。星の汽車が走る感じだからかな。

 

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

 

 




15.ピーターパンの島/星新一

小3の時にもっとちゃんとした本を読めと母に押し付けられて嫌々読んだら、いや、面白いやないかいと。
有名すぎるSF作家さんです。世にも奇妙な物語が好きな人は好きなのではないかな?先見の明があり、話は短くそれでいてオチは見事で、理知的。
最初に読んだ、和田誠の絵が表紙の、ショートショートセレクションシリーズ以外で読むのが違和感があり、それでしか読んだことがありません…。
ショートショートセレクションは全て読みましたが、たまたま最初に読んだピーターパンの島の単行本に載っている話が全体的に好きでした。

 

星新一ショートショートセレクション〈11〉ピーターパンの島
 

 




16.11月の扉/高楼方子

たかどのほうこさん、と聞くとピンとくる人もいるのでは?「みどりいろのたね」という有名な童話を書いている童話作家さんです。
魔女の宅急便と11月の扉、私はこうなりたかったの代表。今でもなりたいもん。

十一月荘――偶然見つけた素敵な洋館で、爽子は2ヵ月間下宿生活を送ることになる。

いやもうここだけで最高でしょ。
下宿生活を送りながら、主人公は、周りの人をモチーフにしたキャラで、可愛らしいお話を綴っていきます。
童話なのでアレかもしれませんが…、メルヘンなものが好きな人は読んでみてください。

 

 

十一月の扉 (福音館創作童話シリーズ)

十一月の扉 (福音館創作童話シリーズ)

 

 





17.ZOO/乙一

やや厨二的、ラノベ感はありますよね、乙一作品は。漫画化も常連だしね。中学の時流行ってたし読んでたのでまさに…
「GOTH」や「夏と花火と私の死体」とかが有名なのかな?
「ZOO」は短編集なんだけど、その中でも「カザリとヨーコ」って話が好きでねぇ…
どれも読み応えあったと思うよ。
私は1人で強く生きる「子供」のモチーフを好んでいたみたいです。
きみにしか聞こえない」も好きでした。

 

 

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

 

 




18.これは王国のかぎ/荻原規子

小6の時に図書館で借りて、借り直しては読み、借り直しては読みして、結局買った大好きな本。
私のアラビアンモチーフ好きの原点。
何度ジャニ達とバグダッドの街を駆け巡ったか分かりません。
交響曲「シェヘラザード」にインスピレーションを受け筆者が書いた本なのですが、なんて想像力の豊かな人なんだ…と幼いながら思ったような。第三楽章が好き。美しいメロディです。
ファンタジー少女漫画感あるので苦手な人は苦手かも。
著作なら「空色勾玉」とか「西の善き魔女」とか「RDG」の方が断然有名。
西の善き魔女は洋モノファンタジーが好きな人にぜひ勧めたい。

 

これは王国のかぎ (中公文庫)

これは王国のかぎ (中公文庫)

 

 




19.哀しい予感/吉本ばなな

彼女は夜のどろりとした空気感の表現がうまいなと思います。
タイトル通り切なく哀しく美しい短編でした。雰囲気小説だと思う。
私は吉本ばななはキッチンと哀しい予感くらいしかちゃんと読んだことがありませんが、それでもここに挙げるくらい好き。
椎名林檎好きな人とか好きそう。

 

哀しい予感 (幻冬舎文庫)

哀しい予感 (幻冬舎文庫)

 

 


20.少女には向かない職業/桜庭一樹

好きな作家は?と聞かれると、桜庭一樹は挙げますね。
少女には向かない職業も、逃げて一人で戦う少女の話です。
今回思い出した中で、今読んだら一番感想が変わるかもと思った小説。中学生だったから、その悲痛な弱さに撃たれたのかもしれない。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」も厨二っぽいですが、まあそういうのが好きな人には薦める。文自体結構クセあると思う。
「私の男」「赤朽葉家の伝説」「荒野」「ファミリーポートレイト」…分からないことも多々あり、もう一度読み直したいです。

 

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

少女には向かない職業 (創元推理文庫)

 

 




21.一瞬の風になれ/佐藤多佳子

いやー、好きでした。私は運動が苦手なので、体育会系男子・女子、憧れでした。
青春時代に読んだ人、多いのでは?

 

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)

 

 

 


22.十角館の殺人/綾辻行人

叙述トリックって基本的に嫌いなんですよ。あの騙そう騙そうとしてくる感じと、叙述にはめようとするあまり、他がおざなりになる感があるのが。
けどこれはまあ許せます。ハハァ…と言いながら結局2度読みしました。悔しいけどすごい。
読みながら推理してみてください。
ややグロいので注意。

 

 

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 

 



23.ハナさんのおきゃくさま/角野栄子

小二の頃に狂うほど読んだ。
理想の老後。

 

 

ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ)

ハナさんのおきゃくさま (福音館創作童話シリーズ)

 

 





24.ひとりずもう/さくらももこ

疲れてきたのでとりあえず最後に。
さくらももこのエッセイで1冊だけ紹介するなら、ひとりずもうかなぁ。
リリカルエッセイ。
漫画版も大好きです。
「なんで漫画家じゃあるまいし、なの?」

 

 

ひとりずもう (小学館文庫)

ひとりずもう (小学館文庫)

 

 

 





いやあ、偏りもいいとこでしたね。
最近ヒット!という本を読めていないのでまたポツポツ読もうかな。
ここまで読んでいただいて大変恐縮です。